この度NODA CONTEMPORARYでは、瀬古亮河 初個展「円あるいは、」を開催いたします。
瀬古亮河は、2022年に名古屋芸術大学芸術学部美術領域洋画コースを卒業。もともと漫画家志望で漫画作品では週刊少年マガジンや少年サンデーなどで数多くの作品賞を受賞しています。
また一方で2021年には油彩画で第16回CBC翔け二十歳の記憶展で最優秀グランプリを獲得しており、同年のあいち国際芸術祭では、田村友一朗氏の作品のコンセプトアートを担当するなど多岐にわたって活躍しています。
現在では、活動を絵画制作に一本化し、三重県にアトリエを構え油彩画を中心に制作活動をしています。
瀬古は作画をするにあたりデジタルを使用せず、アナログにこだわり建物の直線を描くにしてもすべてペンや筆を使ってきめ細やかな描写で描きこむことを徹底しています。
緻密に張り巡らされた機械的な背景は瀬古本人の内面の感情を表していて、その錆びた色調が画面上のポップな少女たちそれぞれの個性を引きたてます。
この展覧会では、新作を多数含めた油彩画を約20点、また、個性あふれるペン画や瀬古の制作したアニメ映像などを展示予定です。
油彩表現と漫画表現の交わる点を模索し続ける、瀬古亮河の世界を是非お楽しみください。
ARTIST STATEMENT
紙面上の円。
三次元で見れば、それは
円錐であるかもしれない。
バネ状であるかもしれない。
あるいは...
いわゆる、「イラストっぽい絵」。
私の作品もこれに当たる、しかし
「イラストっぽい」「絵画らしい」
この言葉にどんな価値があるのか。
それは、「イラスト」と「絵画」の間の
たった1本の数直線だろう。
三次元で考えてみる。
「イラスト」と「絵画」のｘ軸
それとは別の何か。
別の要素のｙ軸とｚ軸。
私の課題はこれを見つけることだ。
一生の課題になるだろう。
ｙ軸とｚ軸があれば、
本当の形が見えてくるハズだ。
瀬古亮河
瀬古亮河「円あるいは、」
会期/2023年7月21日(金)～8月10日(木) ※日・月・祝 休廊
会場/NODA CONTEMPORARY
(〒460-0008 愛知県名古屋市中区栄3-32-9アークロック栄ビル3F)
【作家在廊日】※変更になる可能性もあります
7/21(金)、7/22(土)、7/25(火)、7/26(水)、7/28(金)、7/29(土)、8/4(金)、8/8(火)、8/9(水)、8/10(木)
